これから小千谷のまちを共につくる!【2024-常設展示 現代】
これからおぢやのまちをともにつくる 2024 じょうせつてんじ げんだいまちをつくるとは何でしょう。この場においては、「過去の歴史を学び、良いところを残し、悪いところをやめ、それをみんなで行う」ということにします。一般的な解釈とは異なるでしょうがこの展示の中で、おそらく過去の小千谷の先人たちが繰り返してきたことが、まさにそれと言えます。 ここで大切になるのが、過去の歴史を出来るだけ多く知ることです。一方で「正しく知る」ということもとても大切なことですし、揺るがない歴史的事象も当然ありますが、おそらく歴史においては「本当に正しく知る」ということは困難なことです。誤解をおそれず申せば、「読み手の価値観」や「読み手の解釈で変わることがある」からです。正しいということは誠に恐いことで、それを追求すると誰かを傷つけてしまうことがあります。「本当に正しい」と思うには、たくさんたくさんが学び、道徳的にも研鑽しなければならないと思います。 我々が、歴史を楽しんで学ぶには「自分だったらどうする」だとか、「自分にどんなつながりがあるだろう」のような、自分と過去との出会いや、そこから生まれる気づき・問いをもっと大切にしたいです。 ここでは、まだ区画だけを引いた真っ白な小千谷の町割、そしてまだ成長しきっていない一本の幹を用意しました。 小千谷のまちは、1638年、何もない野原に、文字通りゼロから99棟分の区画ととにかく広い道だけ大胆に作り、その後時間をかけて一生懸命話し合い、稼ぎ丁寧につくられました。この区画、大胆とは言え少し無謀すぎるように感じるかもしれません。しかしこの時作ったまちは現在もなお機能しているので、決してそんなことはありません。ここで大切なことは、現代に通用する夢のような近未来的な都市計画を江戸時代初期に考え、そのまちを小千谷縮の製作・販売という手法を用いて、本当ににぎわいのあるまちに、自分たちの手と対話で実現していったという歴史です。 今我々の前にこの区画があったら、どんなまちにしてみたいですか。 小千谷をこんなまちにしたい、 小千谷はもっとこうした方が良い、 小千谷はこんなまちだよ、 未来の小千谷の人達への伝言、 という気持ちをなんでも良いので書いて貼ってください。そうすることで江戸時代に自治都市として日本でも類を見ないにぎわいのあるまちをつくりあげた人々の気持ちに近づけるでしょう。そして書けたからには、そのまちになっていくのです。この小千谷は。