【みんなの手で、未来づくり大作戦】2024-常設展示-発掘調査の手伝い
みんなのてで みらいづくりだいさくせん 2024 じょうせつてんじ はっくつちょうさのてつだい小千谷の文化財を受け継ぎ未来につなげる人たちの、手と声を、聞き取り調査をもとに紹介します。
試掘の手伝い
2024‐常設展示⑦ ずっと土の中にいたのが、せっかく地上に出てきて空気にふれたのだから、壊したりしないで大事にしたい。 (昭和24年生まれ) 《画像は近日公開予定です お楽しみに!》
①あなたは文化財に関するどんな活動をしていますか
発掘調査の手伝い
②どこでその活動をしていますか
市内のあちこち、発掘調査のあるところ
③小千谷でその活動をするようになったきっかけは何ですか
もともとは埼玉の川越。昔、写真を撮りながら関東甲信越や東北をぐるっと回ったとき、十日町から小千谷に入って、いいところだなと思っていた。そのあと中越地震があって、社員に小千谷出身の人がいたから聞いてみると、いいとこだよと。それで、定年後生活してみようかと思って、2012年からクラインガルテン(塩殿)に入居した。
小千谷市ホームページ
それから、市の草刈りや試掘の手伝いをするようになっていった。
④いつからその活動をしていますか
試掘は、平成29年の栗山(真人)で鉄塔を建てる前の試掘を手伝ったのが最初。それからずいぶん堀った。
作業は、試掘の前にそこの草刈からはじめて、ユンボで掘った後の壁をきれいにしたり、床をきれいにしたりする。学芸員の白井さんから土の色を教えてもらって、黒とか茶色だとか、茶色にも黒いのとか赤があったりするのがわかるようになってきた。矢じりや縄文土器を見つけるのも面白いし、石器や土器、遺構からその遺跡がどのくらいの規模で、どんな生活をしてたか想像するのも楽しい。 一番辛かったのは最初の作業。雪が2,30㎝以上積もっているのをほじくってやった。雨が降ったりすると、埋め戻しても表面がぼよんぼよんするから大変。 逆に、一番面白かったのは上片貝(大明神)で、遺跡自体がでてきたのが面白かった。土器もたくさん出てきたから、この場所でそれを使ってどんな生活をしていたかと想像が膨らむ。
⑤その活動で大切にしていることは何ですか
丁寧にやること。ずっと土の中にいたのが、せっかく地上に出てきて空気にふれたのだから、壊したりしないで大事にしたい。
⑥小千谷の好きなもの、ことは何ですか
一番興味を引かれているのは、東忠のある元町から寺町にかけてのあたり。階段もあったりして、河岸段丘が一番わかるし、小千谷が一番繁栄していたころを感じられる。散策コースにして、活用していけるといいなぁと思っている。 川越は、いくら城が見えてもたどりつけないように、クランクの道が多くなっている。小千谷の道は、それとは違うのも面白い。
⑦未来の小千谷の人へ
小千谷の人に限らないんだけど、もっと世界とか、広く外へ目を向けてほしい。 小千谷や新潟県全体の各企業などは、生活道具から宇宙空間まですごい技術を持っている。そういうところに、もっと自信を持ってほしい。自信をもって世界に目を向けると、小千谷のいいところも悪いところも見えてくるから、そこでまた自信をもってほしい。 (2024年9月)