【みんなの手で、未来づくり大作戦】2024-常設展示-佐藤佐平治の子孫たち
みんなのてで みらいづくりだいさくせん 2024 じょうせつてんじ さとうさへいじのしそんたち小千谷の文化財を受け継ぎ未来につなげる人たちの、手と声を、聞き取り調査をもとに紹介します。
佐藤佐平治の子孫たち
2024‐常設展示⑯ 佐平治についての関心はずーっとなかった 昭和18年生まれ(A)/昭和46年生まれ(B) 《画像は近日公開予定です お楽しみに!》
①あなたは文化財に関するどんな活動をしていますか
義理の兄が亡くなったときに古文書が出てきて、75歳から古文書を読むのを始めた。古文書が読めるようになるの10年かかるよと言われ、85かと思ったけど、まあいいやと始めた。佐平治のことを知りたいとかではなく、あるものが読めればいいなと。他の人がいると(何て書いてあるか)聞けるけど、家に持ってきた時一人で読めると広がりがある。公の古文書には、言い回し方とか、言い方とかあるから、字を読むだけじゃなくて、足らないとこを埋め合わす方法で意味がつながるからいいかなと。 片貝の郷土史家の方に、自分の家にあった古文書を持っていった若い人がいたんだけど、お前まだ若いから、何年かけてもいいからわかるようになりなさいと言われた。その古文書を預かって「古文書の会」で読んだものがあるんだけど、それは封をしてお返ししてある。読むも読まないも自由だと。 佐平治についての関心はずーっとなかった、あっちの方に救済したということもほとんど知らなかった。(A)
②その活動で大切にしていることは何ですか
新宅が亡くなったとき、親戚が家系図を作ってくれた。その後、家系図がどんどん広がって、なんとなく聞いていたことが、家系図になることで本当だったんだとわかったり、いろいろなことがつながったり、聞いていたことが違うことが分かったり。それにつられて、今まで大して思ってなかった佐平治のことや、偉大さというのを意識するようになった。(A)
③その活動でもっと取り組みたいこと、してみたいことは何ですか
佐平治の遺徳を気にしたことはなかったけど、災害が頻発する中、いろいろ他人事でもいられないし、こういうことを知ったり、知ってもらうことで、伝えられるものがあるんじゃないかと。どう生きるかという、一つのきっかけになるんじゃないかと思っている。 ただ、存在が大きすぎて、自分が小さすぎて自己否定になることもある。中越地震の時、やっぱり佐平治の血だねと言われたことがあって、ピンとこなかったけど、年とともにこういうことかと思うようになってきた。(B)
④小千谷の好きなもの、ことは何ですか
わたしじゃないんだけど、小千谷出身の人だったか小千谷駅で降りてずーっと歩いてきた時、旭橋で見た景色があまりにもきれいだったと。それなのにだーれも歩いていなかったと言われた。(A) 雪が好き。それが水、山菜につながる。大雪だった時、じいちゃんばあちゃんが除雪していて、それが大変なんだけど、雪が降ったことを喜びに変えていけるような状況になればいいなと。(B)
⑤未来の小千谷の人たちに伝えたいこと、のこしたいことは何ですか
美しい景色が残ってほしい。(A) 子どもを産み育てたいと思う人が残るといいな、いい地域じゃないと思える人がいないだろうし、「人」が残ってほしい。(B) (2024年9月)