大明神遺跡発掘調査記録chapter32≪縄文人も利用した信濃川の石≫
だいみょうじんいせきはっくつちょうさきろくちゃぷたーさんじゅうにじょうもんじんもりようしたしなのがわのいしchapter32≪縄文人も利用した信濃川の石/2025年8月25日≫
信濃川の石を使用した石器
遺跡から出土する石器の半分くらいは、渋海川や破間川、糸魚川や阿賀野川の石が確認できますが、半分は集落の眼下を流れる信濃川の石を使用して作られています。
遺跡のすぐ眼下に広がる信濃川の川原
いせきのがんかにひろがるしなのがわのかわら信濃川の石の種類
石が採れる信濃川の河川敷は、遺跡から最短で約200m、高低差20m、徒歩5分で行くことが出来ます。石の大きさは、およそ拳大~人頭大のもの多いです。石の種類は、安山岩・閃緑岩・チャート・礫岩・輝緑岩が多いです。
信濃川の石を利用して石器を作る様子
しなのがわのいしをりようしてせっきをつくるようすこの石の種類は大明神遺跡で出土する石器の半分の割合と一致するもので、石器の半分は信濃川の石を利用したということが出来るのです。特に黒色の安山岩は鋭利な刃物を作ることができ、遺跡からもたくさん出土します。現在でもたくさんの石が落ちており、みんなで河川敷に行き、縄文時代の石器の割り方を体験することができます。 文:小千谷市学芸員 白井雅明