鮮やかな土器を見て縄文の人の祈りに思いを馳せました【市民学芸員体験講座】第26回
「学芸員の仕事は、実に様々。資料の収集、保管、展示をして、さらに講演まで!」 「そんな学芸員の仕事を気軽に体験し、小千谷のまだ見ぬ魅力を一緒に発見しましょう!」 と、そんなことで始まった【市民学芸員体験講座】も2年目に突入。 活動報告や参加者の感想などをご紹介します。
第26回 遺跡調査概論⑥「大明神遺跡~発掘調査中の縄文時代大規模集落を学ぶ~」(6月28日実施)
(報告 : 新潟市在住 60代 男性)
今日は快晴 暑くなりそう 恒例のラジオ体操を終えて、いざ発掘へ⋯、その前に臨時の現地説明会 これは嬉しい 未公開のまさに掘出し物 保護用のブルーシートの上を穴に落ちないよう慎重に歩き なにやら板の敷かれている場所へ移動。板を外すと土器と土器片が現れた。なんとも鮮やかな赤褐色な土器、文様もはっきり見える。褐色ではないが土器片も並べられている。 これはお墓、小さな子供の⋯とのこと 縄文の人の死に対する 祀りや祈りの証か そんなことばもない古代の、なくなった人への想いのあらわれか。 くすんだ色の土にある褐色の土器が目に焼き付いた。
いよいよ発掘。 2メートル四方を2人で担当、黒土を慎重に削る ゆっくり削る なにも出ない さらに削る お隣は炭が出た 小さな炭片 こっちも出た うれしい 小さくてもろい 小石や土器片らしいものも出てきたので 大事にカゴに入れて保管。一つ洗ってみたがどう見ても小石。出るのは削り黒土、これは箕(ミ)に入れて一輪車へ そして外に運び出し。 途中、地面の色の違いを教えてもらう 言われて見ればなんとなく同じ黒土でも微妙にちがうかな?柱の穴かな、地面に張り付いて黒土を削っているだけでは判らない。外から見るとなるほど少しわかるような気がする。
一人で暫時休憩 他の人のカゴは⋯ それとなく すり石や文様が良く判る土器片を見せてもらう すごいすごい 向こうで「ユカデタ!ユカ・ユカッ」と声が聞こえる。 はてユカ?とは床のことか?床板? 発掘は続く⋯⋯。
午前だけでも沢山の遺跡がでたようだ わたしは削り黒土と小石しか出ませんでしたが、それでも貴重な時を体験できました。青空のもと古代の人が営んだ場で土を削り、鮮やかな土器を見て縄文の人の祈りに思いを馳せました。
大明神 いかにも遺跡の出そうな名前床面下からは食料貯蔵穴や埋めた土偶が発掘されたこともあるとのこと これからも楽しみ 期待大々。 差入れアイス特別美味でした ありがとうございます ドローン写真 午前で帰った私 一日の成果、遺跡概観が分かります すばらしい 事前に頂いた遺跡発掘チャプター1〜7 や会場駐車場 発掘セット竹べらまで 大変ありがとうございました 暑い日が続きますが、作業皆さま体調には充分お気を付けください。