妙見に現れた要塞【小千谷アルバム】
みょうけんにあらわれたようさい おぢやあるばむ【小千谷アルバム】は小千谷の古い写真の紹介と、その撮影した時の場所や時代などの情報を推定する取り組みです。
妙見堰:【昭和60年代】
この地域で要塞と言っても、戊辰戦争において長岡藩らが新政府軍を撃退した朝日山のものではない。堰を作るためには、大量の資材・コンクリートを必要とする。施工にあたり、もちろん橋脚ひとつとっても、その位置においてわざわざ信濃川の流れを干上がらせなければならない。このような当時用いられた大胆な工法をおさめた一枚である。川幅半分になるほど広範囲にわたり流れを塞き止めることで、中州に巨大な要塞が現れたようである。作業範囲に堤防様の高い囲いをつくり、流入する水を常にポンプで信濃川へ吸い戻していたようである。ここで、大水が出たらどうなるのだろう、下流の農業・産業に影響はないのだろうか、実に興味は尽きないが、現代では中々難しい工法であることは何となくわかる。
Location
- Name
- 妙見堰
- Furigana
- みょうけんぜき
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