大明神遺跡発掘調査記録chapter29≪石と戦い活かす縄文時代2/8月20日≫
だいみょうじんいせきはっくつちょうさきろくちゃぷたーにじゅうきゅういしとたたかいいかすじょうもんじだいにはちがつはつかchapter29≪石と戦い活かす縄文時代2/2025年8月20日≫
石を敷き詰めた穴の中で最も大きいものが2×3mの土坑です。
【穴の断面】
あなのだんめん断面で確認すると、
石は底に集中していており、後の時代に廃棄されたものでなく、穴が使用されていた当時に敷かれていることがわかります。また石以外の出土資料もありませんでした。
【石を敷き詰めた様子】
いしをしきつめたようすでは、この土坑は何のために掘られたものでしょうか。考えられるのは【お墓または貯蔵穴】です。一緒に出土した資料がないため、中々性格にせまることができませんが、一度底を平たく掘ってその後大小の石を選んで再配置していることがわかります。おそらく柱と同様に水はけを意識していることが想像できます。 こういった地中から出てくる邪魔な石を巧みに使い、居住のために使用することがこの遺跡の特徴であり、一見すると悪い要因に感じる「地中からたくさん石が出てきてしまう」ことが、この土地の良さであり、だからこそ選ばれたのかもしれません。 文:小千谷市学芸員 白井雅明