【みんなの手で、未来づくり大作戦】2025-常設展-元中子遺跡発掘担当者
みんなのてで みらいづくりだいさくせん 2025 じょうせつてん もとなかごいせきはっくつたんとうしゃ小千谷の文化財を受け継ぎ未来につなげる人たちの、手と声を、聞き取り調査をもとに紹介します。
Published on April 22nd, 2025(Updated on May 15th, 2025)
元中子遺跡発掘調査担当者
2025-常設展
- みなさんの家にあるお鍋も、5000年後まで残るのでしょうか?? -
元中子遺跡遠景
2008(平成20)年の「元中子遺跡」発掘調査は、信濃川に新しく作る堤防の取り付け道路部分を調査したため、範囲は道路になる細いL字型でした。 また、信濃川の自然堤防の崖上でしたので、既に川の中に落ちて無くなった部分もあり、遺跡の全体像を見ることはできない状態でした。 それでも住居址や大量の土器片・石器などの遺物が見つかり、縄文時代中期にこの場所で人が暮らしていた痕跡が多く見つかりました。
発掘作業の様子
縄文土器 栃倉式
元中子遺跡 2008年出土
この土器は、入り口が狭く、中が広いフラスコ型の土坑(貯蔵穴)から一括で出土したため残りが良く、立体パズルのような復元の結果、こうやって皆さんから見てもらえる姿に戻りました。当時発掘作業や整理作業に携わったみなさんの努力も担当者として忘れられません。この土器を作った方も、まさか遠い未来に発掘され、展示されることになるとは夢にも思っていなかったでしょう。 さて、この土器をよく見ると、形、バランスも素晴らしく、手作りでここまで作り込んだ当時の技術にも驚きますし、中にある焦げからは、この土器が実際に使われていたこともわかります。
今、この土器を見ているみなさんも、この土地で暮らした先人の姿を少し想像できるのではないでしょうか。 みなさんの家にあるお鍋も、5000年後まで残るのでしょうか??
元中子遺跡から発掘された縄文土器
Location
- Name
- 元中子遺跡
- Furigana
- もとなかごいせき
(2025年4月)
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