大明神遺跡発掘調査記録 chapter41≪最も寂しい作業_埋め戻し/9月1日≫
だいみょうじんいせきはっくつちょうさきろくちゃぷたーよんじゅういちもっともさみしいさぎょううめもどしくがつついたちchapter41≪最も寂しい作業_埋め戻し/2025年9月1日≫
埋め戻し作業
記録の終えた遺跡はどうなるのか。とても残念ですが開発に備えて埋め戻します。よく「そのような大切な遺跡を壊さなくて残した方が良いのでは」と言われますが、そもそも壊しても大丈夫な状態を作るために【記録保存】という手段で発掘調査を行うものであるため、埋め戻して壊してしまうことはやむを得ないことと言えます。
【発生土搬入と土壌改良材を混和させる様子】
はっせいどはんにゅうとどじょうかいりょうざいをこんわさせるようす埋め戻しは重機を使って、掘った土を丁寧にそのままの場所に戻すという作業を行います。またたくさん穴を掘ってしまったので、開発の際に不等な凹凸が出来ないようにするため、土壌改良材を添加して埋め戻す場合もあります。
転圧作業
【バックホウで敷き均し転圧する様子】
ばっくほうでしきならしてんあつするようす埋め戻しは、ただ土を撒くだけでなく、しっかりと転圧を行い締め固めます。こうすることで埋め戻しを終えた後の調査区は、あたかも調査をする前の状態に戻り、来年も水田耕作がまた出来るように感じます。しかし3か月の間、一生懸命みんなで掘った遺跡がわずかな時間で元に戻る様は最も寂しく感じる瞬間でもあります。 文:小千谷市学芸員 白井雅明