大明神遺跡発掘調査記録 chapter37≪空から遺跡を記録する/8月28日≫
だいみょうじんいせきはっくつちょうさきろくちゃぷたーさんじゅうななそらからいせきをきろくするはちがつにじゅうはちにちchapter37≪空から遺跡を記録する/2025年8月28日≫
普段遺跡を掘っていて気になることが、今どこを掘っているのか?ということです。日々の作業は一点の穴に集中しているため、遺跡全体のどの位置に自分がいるのか、わからなくなってしまいます。もしかしたら隣の穴と連続的な遺構なのかもしれませんが、気になりながらも確認することが難しいです。
80m上空から遺跡を直下に見下ろす
【80m上空から遺跡を直下に見下ろす様子】
はちじゅうめーとるじょうくうからいせきをちょっかにみおろすようすそれが確認できるようになるのが航空写真です。普段気がつくことの出来なかった竪穴住居や穴のそれぞれの関係がついにわかることが出来ます。また誠に恥ずかしいことですが、この段階で視点を引いてみることで初めて気がつく穴もあります。
100m上空から俯瞰する
【100m上空から俯瞰する様子】
ひゃくめーとるじょうくうからふかんするようすドローンは本当にたくさんの航空写真撮影を行うことができます。ほんの15年前まで撮影機材の主体は一眼レフカメラを搭載したラジコンヘリコプターでした。エンジン音も大きく、風にも強い頑強なものでしたが、操作に特別な技術が必要なことから、撮影できる人材がとても少ないことが難点でした。また複数箇所で同時期に遺跡の撮影を行いたい場合、技術者の取り合いになることもありました。しかし現在ドローンは操作に特別な技術が必要なことはあるものの、使用できる技術者が格段に増え、気軽に撮影することができるようになりました。さらにドローン撮影のもう一つの利点は、撮影の立ち会い時にあわせて、画面を見ながら好きな時に好きな写真を撮影できることです。こうして客観的な記録にあわせて、直感的な記録も行うことが出来ます。 文:小千谷市学芸員 白井雅明