Introduction
自分が動物だということを忘れてしまった人類のあなたへ。ふかふかベッドのホテルや、おしゃれなソロキャンプもいいけれど、野宿にはまったく別のよさがあります。軒下や無人駅、公園、空港まで。「ここだ」と決めたところで寝っ転がり、夜をすごすだけ。日没とともに終わり、日の出とともにはじまる一日。 白んでいく夜明けの空を見ると心の底からほっとして、自分がいかに惰性で生きていたかわかります。やってみたいけど抵抗のある人は、手始めに入門本を読んでみましょう。 私のインパクトある思い出エピソードとしては、北海道の草むらで寝ていたら早朝に大音量のサイレンが鳴り、「北朝鮮からミサイルが飛んでくるから頑丈な建物に逃げろ」と放送があったことです。荷物を放って走ってみましたが、そんな建物ぜんぜんありませんでした。 【最重要】地面に体温を吸い取られるので、銀マットや段ボールで対策しましょう。パンやおにぎりなどの燃料を用意しておくとなおよい。