4.おぢやの昭和第四期【2025-夏季企画展】
4 おぢやのしょうわだいよんき 2025 かききかくてん≪中越地震を契機とした小千谷ならではの新しい自治・利他をみる時代≫
繁栄と混迷
「バブル経済」という熱狂が過ぎると、「バブル崩壊」「就職氷河期」「失われた30年」と呼ばれる長い経済の停滞期を迎えました。この影響は現在も色濃く残っており、様々な社会問題の根源になったと言われています。さらにインターネットの普及によるグローバル化の加速、さらには新型ウイルス拡大の影響により、人や社会の価値観が多様化・複雑化し、新たな紛争の発生など混迷の時代を呈してきました。
震災と復興
平成16(2004)年10月23日、小千谷を新潟県中越大震災が襲い、まちも人も大きな被害を受けました。しかし、その失意の中から小千谷の人々は互いに協力し、復興に向けて立ち上がりました。地域の絆を再確認し、まつりや伝統文化、農産物など地域の宝をそれぞれが再発見し磨き上げる。そこには、昭和の時代に置き忘れかけていた「利他」と「自治」の新たな姿がありました。この懸命な市民の姿と経験は、東日本大震災や能登半島地震など、後の災害にも受け継がれてきました。
個性と共生
高齢化と少子化によって核家族化がさらに進み、一人暮らしや高齢者だけの小さな世帯が増えています。また、モノと情報が容易に手に入るようになり、家庭の食卓や学校給食でも古今東西の様々な食事が提供されるなど、個性あふれる時代になりました。 情報伝達手段は電子化により進歩し、特に娯楽や経済の分野においては、Webを通じて世界中の人々といつでも交流できるようになりました。これまでの100年で起きた以上のスピード感で身の回りの環境が劇的に変化しており、人や地域との共生のあり方が変化してきました。
【昭和を知らないおぢやんしょ】
― 昭和は戦後の豊かなイメージが強い ―
●小千谷アルバム≪昭和64年~昭和100年≫
1. 山本山高原スキー場_平成1年
2. おぢやまつり_平成5年
3. 旭橋西詰_平成4年
4. 旭橋から望む旧小千谷病院_平成7年
5. 時水勝覚寺の稚児行列_平成2年
6. 蘭木トンネル開通_平成1年
7. 市民体育館前_平成5年
8. 小学校給食風景_平成6年
●中越地震のメッセージを、今、受け取り感じる
中越地震の被災にあたり、阪神淡路大震災の時に被災した子ども達から送られた応援メッセージです。 応援の言葉は地震への励ましですが、現在の小千谷の人々に対しての励ましに感じることもできます。
小千谷のかるた
小千谷を知るための玩具で、2024年にラジオ番組の企画をもとに作られました
カプセルトイやプライズのおもちゃ
趣味の多様化にあわせ、アクリルや樹脂で簡単に作れるようになりました
携帯電話の変遷
電話だけでなく、電子メール送受信、写真撮影徐々に機能が増えました。
【この展示ができあがるまで~中学生による、展示資料の収集・調査・展示の実践~】
小千谷市の広報
物理的な紙面だけでなく、URLをたどりWeb上で情報を閲覧できるようになりました。
ポータブルのゲーム機
Web通信機能を用いて、目の前にいない人と遊べるようになりました
SDカードで記録するデジタルのカメラ
記録メディアやクラウドにてデジタルで保存し、撮影した画像をすぐに確認できるようになりました
食事の再現
ワンプレートに洋風料理が乗り、食器も大量生産で安価に手に入るものになってきました
スマホ
ここに展示している資料のほとんどの作業を行うことができる、多くの機能をもつ小型端末です 人の「やりたい」へ応えるために、昭和100年をかけた人類の進歩を代表する発明品と言えます
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