大明神遺跡発掘調査記録 chapter26≪遠くの石で作られた石器/8月11日≫
だいみょうじんいせきはっくつちょうさきろくちゃぷたーにじゅうろくとおくのいしでつくられたせっきはちがつじゅういちにちchapter26≪遠くの石で作られた石器/2025年8月11日≫
遺跡から出土する石器の半分くらいは、集落の眼下を流れる信濃川の石を使用して作られています。もう半分は、松之山や守門など少し遠くの石や、中には糸魚川や阿賀野川のようにとても遠くの石が確認できます。
【糸魚川の石で作られた磨製石斧】
蛇紋岩で作られた石器①
じゃもんがんでつくられたせっきいち特にわかりやすいのが、蛇紋岩という糸魚川の姫川~海岸で拾うことが出来る石です。特徴は蛇の体のように縞々で、鮮やかな白や緑の色調をしています。打撃に対し粘り強く、刃こぼれがしにくいことが特徴の石です。また作業中に折れてしまっても、砥石で一生懸命こすることで、刃を再生させることができます。このため遺跡から出土する蛇紋岩の多くが「磨製石斧の折れてしまった刃」です。 文:小千谷市学芸員 白井雅明