西脇順三郎を偲ぶ会 記念講演会_20250607
にしわきじゅんざぶろうをしのぶかいきねんこうえんかい毎年、西脇順三郎の命日にあわせて行われる「西脇順三郎を偲ぶ会記念講演会」。 今年は現代詩人 田野倉康一さんを講師を迎え、西脇順三郎の絵画と詩について語っていただきました。以下、概要など記録したものです。 ※講演内容詳細は、2026年に発行される予定の西脇順三郎を偲ぶ会会報「幻影」43号をご覧ください。 記録:町田
開催概要
日時:2025年6月7日(土) 午後2時~午後3時30分 場所:小千谷市ひと・まち・文化共創拠点ホントカ。内フロートエリア 講師:田野倉 康一 さん 演題:西脇順三郎の絵画/西脇順三郎と絵画 主催:西脇順三郎を偲ぶ会・小千谷市
「「私がこのようにこの絵を楽しみました」という話でしかありません、だから、逆に言えば、みなさんにも積極的に自分勝手な感想を持っていただくための、このお話がよすがになればいいなと思います」と言っていた田野倉さん。 もっとも好きだという「北海道の旅」をはじめ、多くの西脇絵画を来場者と一緒に鑑賞しました。写し出される絵画に合わせて田野倉さんの大学時代の師の一人であり、西脇順三郎と近しい詩人の飯島耕一さんの話や、西脇順三郎のエッセイなどから見られる美学などを次々に紹介していきました。 西脇詩を例にしながら「分かる、理解することで面白いものもありますが、そこにとらわれないで自分が見たもの、聞いたもの、読んだものを、そのまま受け止める。そうして言葉の艶や色合いのようなものが面白いと感じた詩はそれは面白いのです。西脇さんの絵というのは、だから、そのようなことを許す絵なのだろうと思います。それが、やはりすごいところだろうと思います。」と話し、続けて「(ホントカ。知アンカー)2階の絵を初心で観て、面白ければ面白い、つまらなかったらつまらないでいいわけです。」と、他者の尺度ではなく、自分の尺度で作品に向き合う「自由さ」について、話されていました。
講演会の会場風景
西脇順三郎を偲ぶ会会長挨拶
にしわきじゅんざぶろうをしのぶかいかいちょうあいさつ講演で登場した絵画
・北海道の旅 ・キュー公園 ・バタスィー・パーク ・代々木八幡の境内 ・肖像画(マージョリー作) ・散髪(マージョリー作) ・矢口の渡し(マージョリー作) ・小千谷の秋 ・小千谷――信濃川 ・三田山上 ・奈良――壺坂 ・丹波篠山風景 ・奈良風景 ・静物 ・静物―花 ・伯耆大山 ・伊豆の山々 ・水精たち ・三人の姉妹女神 ・水浴 ・ボードレールの肖像に関係のあるスターンの肖像 ・亜麻色の髪 ・窓 ・ハルノメザメ ・ヴェニス ・ローマの夏――カラカラ ・伊太利風景――パドワ附近 ・伊太利風景 ・トスカーナの麦畑 ・多摩川風景 ・竜図 ・虎図 ・メタモルフォーゼ ・いちじくが人間を食う ・裸婦 ・キリストの変容
問い合わせ先
- 名前
- 西脇順三郎を偲ぶ会事務局
- 電話番号
- 0258-82-2724