ホントカ。

大明神遺跡発掘調査記録 chapter14≪土の掘り方/2025年7月8日≫

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おぢやの千の宝
2025年7月25日公開(2025年7月26日更新)

遺跡では様々な土の掘り方がありますが、最もおなじみの掘り方が「移植ごて」でゆっくり丁寧に掘ることです。遺跡からは様々な遺構・遺物が出土します。そのためスコップ等おおきな道具でガンガン掘ってしまうと、そういったものが壊れてしまいます。壊れてしまわないように手でにぎることができるような小さな道具で掘ることとなります。

【移植ごてで断ち切るように掘る】

大明神遺跡発掘調査記録 chapter14≪土の掘り方/2025年7月8日≫

おぢやの千の宝
1枚の写真の1枚目

土の中から出土するものは矢じりや土器の欠片などとても小さいものが多いです。そのため大きな土の塊が出るような掘り方をしてしまうと排土と一緒に捨ててしまうことになります。できるだけ捨てないようにするために、土を薄く掘る必要があります。そこで移植ごての側面を通常よりも鋭く包丁のように砥いで、刺身を切るように土を薄く削ぐように掘っていきます。

【移植ごてですくうように掘る】

大明神遺跡発掘調査記録 chapter14≪土の掘り方/2025年7月8日≫

おぢやの千の宝
1枚の写真の1枚目

遺構の中の土を掘る時は、土の中から出土する遺物が、遺構の性格を示すことがあるため、特に丁寧に探す必要があります。このためやはり研いだ刃物のような移植ごてで切りすくうように掘っていきます。さらに湾曲した穴の形にあわせて、移植ごてを湾曲する加工を施す場合もあります。

文:小千谷市学芸員 白井雅明

ホントカ。小千谷市ひと・まち・文化共創拠点
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開館時間:
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発アンカー
響アンカー
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休館日:毎月第2, 4火曜日及び年末年始
第2・第4火曜日
祝日に当たるときは、その翌日以後の最初の休日でない日
年末年始
12月29日から翌年の1月3日まで
食アンカー
毎週月・火曜日、年末年始

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