大明神遺跡発掘調査記録 chapter34≪写真撮影のために遺跡を清掃する≫
だいみょうじんいせきはっくつちょうさきろくちゃぷたーさんじゅうよんしゃしんさつえいのためにいせきをせいそうするchapter34≪写真撮影のために遺跡を清掃する/2025年8月27日≫
最も大切な作業
レーザー測量と航空写真撮影の準備で最も大切な作業が清掃です。3か月にわたる養生による付着物や風雨によって運ばれた砂ほこりが堆積していますが、これらがある状態では正確な記録を行うことができません。このために総力をあげて遺跡全体の清掃を行うのです。
【穴の中まで丁寧に清掃する様子】
あなのなかまでていねいにせいそうするようす穴の中は写真に写らないから大丈夫だろうと言われるのですが、これが必要なのは「レーザー測量」の方です。測量は世界測地系の座標記録にあわせて、mm単位の高さを記録します。このためわずかでも堆積物や汚れがあると正確な深さを記録できなくなります。これは遺跡の地表面にも同じことが言えるため、遺跡全面が掘りたてに思えるほど、美しい黄色になっていきます。
石一点でさえ
一方、航空写真撮影で大切なことが、いかにきれいな状態で写真を撮ることが出来るかです。航空写真撮影は準備に時間を要するため、何度も行えるものでありません。このため一度の撮影で済ませる必要があり、遺跡に露出した石一点でさえスポンジで磨き清掃を行います。また広範囲にわたって写り込むため、周囲の草木や側溝の土にいたるまで広く清掃をかけます。
【石一点でさえ丁寧に清掃する様子】
いしいってんでさえていねいにせいそうするようす文:小千谷市学芸員 白井雅明