「写真と自然のワークショップ」をつくる
しゃしんとしぜんのわーくしょっぷをつくるホントカ。 1st Anniversary Challenge ~使う人から、動かす人へ~
まちと公共施設の未来をともに創造する 小千谷リビングラボ「at!おぢや」
小千谷リビングラボ 「at!おぢや」は、「ホントカ。」の整備段階から 市民のみなさんと行政が新しい施設の活用方法や地域の価値・課題などについて 共に考えていく場として、対話や活動を重ねてきました。 こうした継続的な活動を通じて、 小千谷 ひと・まち・文化共創拠点 ホントカ。を起点に、 今後も施設活用と中心市街地の活性化につなげていくことを目指しています。
小千谷リビングラボ チラシ
おぢやりびんぐらぼちらし今回は、開館1周年を迎えた「ホントカ。」で 参加者自ら施設を“動かす”ことに挑戦する全2回のプロジェクトを開催しました。 現在、新潟県に在住する作家 小野久留美(おの くるみ)さんをゲストにお招きしました。 第1回は、3月に行うワークショップ開催に向け市民の方とアイデアを出しあいました。 そして、第2回にワークショップを開催しました。
第1回 アイデアソン 2026.2.7(土)
アイデアソンとは、特定のテーマについて色々な人がアイデアを出してゆくイベントのことです。 今回は、3月に開催するワークショップ「写真と自然のワークショップ」のアイデアを出し合いました。 参加したのは 作家の小野さんをはじめ、親子、美術館に務める方、施設職員。 まずは、企画者の小野さんからワークショップの内容を説明いただきました。 「市民の方から集めた写真を、小千谷の自然物を使って変化させるワークショップを開催しようと考えています。敷き詰めた写真の上に、雪や葉っぱなどの小千谷の自然物を置き、どのように色が変化してきたか?どんな模様に見えるか?というような“クエスチョニング”をします。参加者一人ひとりに問いかけながら、対話を楽しむ。そんなワークショップを行います。」 今回、アイディアを出しあったのは ・ワークショップの素材となる写真のテーマ ・収集方法 ・情報発信をするための「コトノハ」の作成
小野さんからワークショップについてお話をきく
おのさんからわーくしょっぷについておはなしをきく■ワークショップの素材となる写真のテーマを決める
自分のスマホの写真フォルダーを振り返り、 どんな写真を撮っているのか、どんな時に写真を撮っているのかを思い出しみんなで共有しました。 「私は散歩が好きで、歩いてるときに、道に落ちてるものや自分が好きだと思ったものをよく写真に収めています。この写真は葉っぱの虫食い穴がお化けに見えて、面白いと感じました。」 「私はあまり写真を撮ることがなくて、子どもの写真もカメラで撮るよりも子どもの姿を自分の目でしっかりと見ておきたいんです。 写真を振り返って、私はこの写真を紹介します。これ、空の写真なんですけど、空がきれいだったから写真を撮ったんじゃなくて、この時の気持ち・決意をしたときに見た景色がこの写真に写ってる空だったんです。」 みんなの写真の思い出を聞きながら 「自然」「小千谷で撮った写真」などテーマを具体的にするより、 それぞれが大事にしている写真や気持ちがあるので、ゆるやかなテーマ設定にしようと決まりました。 「わたしのとっておきたい瞬間」 写真で残す “撮っておきたい” 心の中で残す“とっておく”
互いに写真を見せ合いテーマを考える
たがいにしゃしんをみせあいてーまをかんがえる■写真の収集方法を話し合う
いつもどんなところで情報を収集しているか? どんな人に来てほしいか? どうやって届けるか? 写真の提出方法は何がいいのか? みんなで意見を交わしました。
いつも自分がどこで情報を得ているか思い出しながら意見を出しました
いつもじぶんがどこでじょうほうをえているかおもいだしながらいけんをだしました■コトノハをつくる
・写真のテーマ ・ワークショップ当日の告知 この2点をコトノハの紙に文字や絵でかきました。 「写真募集」 「写真だけの参加OK!」 どんな情報が目に留まってほしいか、どんなことを伝えたいかを 意識しながら、個性豊かなコトノハを作成しました。 QRコードを貼付したコトノハを展示・配布をし ワークショップで使う写真の募集、 3月20日のワークショップ開催を呼びかけました。
完成したコトノハ
かんせいしたことのは第2回 写真と自然のワークショップ 2026.3.20(金・祝)
第1回の開催から当日までに様々な方から「わたしのとっておきたい瞬間」 の写真が集まりました。 その数なんと110枚! この集まった写真たちを大きな1枚の写真にするため セロハンテープでくっつけていきました。 繋がった写真をひっくりかえします。 「わー!」 迫力の大きさと集まった写真をはじめて見たドキドキした気持ちで 盛り上がりました。 風景や食べ物、猫の写真。 誰かの「とっておきの瞬間」を想像するのも面白いです。
写真を繋げる
しゃしんをつなげる■写真を変化させる
大きな写真の上に ・小千谷の雪 ・コケ、葉っぱ、松ぼっくりなどの小千谷の自然物 をのせて、写真が変化していく様子を観察しました。 写真の上にまいた雪がじわじわと溶けて広がりました。 まだ溶け残っている雪はがピンクや青に染まっていました。 写真を「染料インク」のプリンターで印刷しているため インクが水に溶け、じんわりと写真の姿が変わっていきます。 「ここの写真もともと何だったんだろう」 「ここ、面白い模様が残ってる!」 「この部分綺麗で、好きだな」 気づきや思ったことを、互いに共有しながら 変わっていく写真を眺めていました。 時間がたつにつれ、 写真と写真の境界線が曖昧になり みんなの写真がまとまったように感じました。
写真の上に自然物を置く
しゃしんのうえにしぜんぶつをおく■写真を乾かす
最後に濡れた写真を乾かす作業を行いました。 この作業が今回のワークショップの時間の中で特に印象に残る時間となりました。 まずは、新聞紙で写真の上から水気をとってみました。 しかし、水たまりのようになっている写真の上に新聞紙を置いても 新聞紙の方がすぐに水を吸ってびちゃびちゃになってしまいました。 次に、ぞうきんをつかって水気をとりました。 新聞紙よりも水は吸収しますが、写真を乾かすのには時間がかかりそうでした。 今度は、写真を持ち上げ下からサーキュレーターで 風を送ることにしました。 参加者みんなが裸足になって そっと、濡れた大きな写真を持ち上げて下から風を送ったり うちわで風をおこしたり、濡れた床を雑巾でふいたり みんなでアイデアを出しながら時間をかけて 写真を乾かしました。 乾いていく写真の変化も美しく 段々と優しく温かな色が浮き上がってきました。
みんなで写真を乾かす
みんなでしゃしんをかわかす乾いた写真は、さらに作家の小野さんの手が加わり コラージュ作品として ホントカ。創アンカーに展示しました。 タイトル 「雪解け」 展示期間 2026年4月9日~5月6日
作家 小野久留美さんから
このアイデアソンとワークショップを通して、自分一人では思いつかなかったアイデアや着眼点に触れることができ、私自身、とても楽しい時間を過ごしました。 子どもも大人も、それぞれに真剣に、そして楽しみながら取り組んでくれていた姿が印象に残っています。 ホントカ。2階の創アンカーに展示した作品は、皆さんと一緒に創り上げた作品に少し手を加え、新たなコラージュ作品に仕上げたものです。 写真の裏側にまで色や模様がにじみ出ていたことから、それを活かして、「小千谷の雪が解けていく」をテーマに作品を制作しました。 みんなで最後まで楽しみながら試行錯誤を重ねたこの体験が、これからの日々の中でも、ふとした場面で生きていくことを願っています!
さいごに
「ホントカ。」は、 誰もが公平な立場で 安心して過ごせるみんなの広場です。 「ホントカ。」は、 わたしたちがつくり、わたしたちが利用し、 わたしたちが運営し、わたしたちが育てていきます。 小千谷市民と小千谷市に関わるすべての人々が 自ら楽しみながら自分たちの暮らしやまちをつくっていくような 活動を起こすことができる場所です。 「こんなことやってみたい」 「こんな活動の場が欲しい」 日々、多様な人々と関わり対話をしながら 施設をつくり動かしていきます。 図書館を核として、 ダンスや歌の練習ができたり、 子どもや学生たちがのびのび遊べたり、 カフェでゆっくりしたり、 友人や家族と話したり、 小千谷の文化に触れることができたりと それぞれの過ごし方の特徴、機能をもつアンカーとが 複合された施設である「ホントカ。」だから生まれる、 ひと、もの、ことがあると思います。 今回の小千谷リビングラボに参加した方も このコトノハを読んだ方も いつでもホントカ。を動かすことに挑戦してみてください。 このまちの「みんなの広場」を一緒に育てていきませんか。