大明神遺跡発掘調査記録 chapter15≪遺跡を座標で管理する/2025年7月9日≫
だいみょうじんいせきはっくつちょうさきろく ちゃぷたー15 いせきをざひょうでかんりする 2025ねん7がつ9にち遺跡はすべて「世界測地系」の座標によって管理されています。世界測地系はよく地図でみる38度●分●秒のような、座標値で世界の中の点においてそこにしかない住所のような数字を作り出すことができます。遺跡もこの座標値ですべて管理されているのです。
【小グリッドを設定する】
例えば黄色い無数の点があります。これは小グリッドと呼ばれるメッシュで、2m×2m四方で打設されています。またこの上位には大グリッドと呼ばれる10m×10m四方のメッシュも設定されています。すべて遺跡を管理するために世界測地系の座標値をもっています。
【遺物を小グリッド単位で取り上げる】
遺物は、出土すると小グリッド単位で取り上げられます。取り上げた遺物は食器カゴの中にいれて、「3D25」のようなグリッド名称を住所として管理します。このほか遺構の平面図は一点一点光波測定器にて座標値を記録しながら作図していきます。
文:小千谷市学芸員 白井雅明