大明神遺跡発掘調査記録 chapter28≪石を巧みに活かした柱/8月19日≫
だいみょうじんはっくつちょうさきろくちゃぷたーにじゅうはちいしをたくみにいかしたはしらはちがつじゅうくにちchapter28≪石を巧みに活かした柱/2025年8月19日≫
石を活かすことで最もわかりやすいのが、柱の根固めです。縄文時代の柱は建てる時に、一度柱よりも大きな穴を掘り、柱を埋設して、隙間に土を押し込めて、建ていました。このため土の質や押し込め方が弱いと柱や建物が傾く原因となりました。
柱の根固め
石を活かすことで最もわかりやすいのが、柱の根固めです。縄文時代の柱は建てる時に、一度柱よりも大きな穴を掘り、柱を埋設して、隙間に土を押し込めて、建ていました。このため土の質や押し込め方が弱いと柱や建物が傾く原因となりました。
【柱の根固めに利用された石】
はしらのねがためにりようされたいし大明神遺跡の柱は、
この柱の固定に、地中から出てくる邪魔な石を利用していることがわかりました。柱の平坦面を支えるために底に敷いたり、柱を取り巻くように根固めしたり、様々な利用の仕方が見られます。
【柱の根固めに利用された石】
はしらのねがためにりようされたいし柱を石で取り囲む利点はいくつかあるように感じました。 例えば、石が噛み合うことでより屈強な柱を構築することです。他にも水はけが良くなることが考えられます。柱は木で出来ているため、長時間湿気のある空間に閉じ込められれば当然腐り始めてしまいます。これを避けるためには、水分を遠ざけるか、常に水につけておくか、いずれかにする必要があります。 このように縄文時代の人々は、地中から出てくる邪魔な石を巧みに使い、柱を大切に建てていたことが想像できます。 文:小千谷市学芸員 白井雅明