《第1回》西脇順三郎賞・西脇順三郎賞新人賞
だいいっかいにしわきじゅんざぶろうしょうにしわきじゅんざぶろうしょうしんじんしょう西脇順三郎賞・西脇順三郎賞 新人賞は、現代の詩界を担う詩人の称揚と次代を創る新人の発掘をを目的に令和4年に創設されました。令和3年7月1日から令和4年6月30日までに刊行された詩集を対象とした西脇順三郎賞には公募と推薦で68点、詩篇を対象とした西脇順三郎賞新人賞には578点の応募がありました。 令和5年2月19日・20日に小千谷市において二次選考会を開催し、下記のとおり受賞作品を決定しました。
詩集の部:西脇順三郎賞(1点)
- 著者
- 吉増剛造
- 詩集名
- Voix
- 発行所
- 思潮社
- 発行年
- 令和3年10月25日
詩篇の部:西脇順三郎賞新人賞(1点)
- 著者
- 今宿未悠(東京都)
- 詩篇名
- 猿
那智の山にすむひとがした話である 那智はみかん栽培がさかんで …
詩篇の部:西脇順三郎賞新人賞奨励賞(2点)
- 著者
- 鎌田伸弘(埼玉県)
- 詩篇名
- I町
- 著者
- 佐峰 存(東京都)
- 詩篇名
- 翻訳
永い永い喪がようやく明けたとおもったら、 またべつの大切なだれかをうしなったように、 …
異形の文字の すべらかな起伏と 膜にはじめて触れたとき …
選考委員長の講評
記念すべき第1回西脇順三郎賞の選考会は、2月19日と20日の両日にわたって、小千谷市民会館の会議室で行われた。選考委員は私の他に、朝吹亮二、太田昌孝、加藤孝男、小池昌代の各氏。19日には本賞ともいうべき詩集部門の選考を行なった。念頭にあったのは、西脇順三郎という世界的な詩人の名を冠する賞にふさわしい詩集を選ぶということである。公募と推薦の68点から最終選考に残った6冊(青柳菜摘『家で待つ君のための暦物語』、網谷厚子『万籟』川口晴美『やがて魔女の森になる』福田拓也『DEATHか裸』、峯澤典子『微熱期』吉増剛造『VOIX』)をめぐって、私たちは、作者の経歴、当該詩集の受賞歴などは一切考慮に入れず、ひたすら作品の冒険的な詩精神にのみ眼差しを注いだ。その結果、吉増剛造『VOIX』が自ずから抜きん出てきて、この詩集に贈賞することが決まった。翌20日は、新人賞の意味をもつ詩篇部門の選考を行ない、応募総数578点から、既成の詩概念に囚われない今宿未悠の「猿」を選んだ。
選考委員会
- 委員長
- 野村喜和夫(詩人)
- 委員
- 朝吹亮二(詩人) 太田昌孝(西脇研究者) 加藤孝男(歌人) 小池昌代(詩人) 五十音順
賞
- 西脇順三郎賞
- 正賞:賞状 / 副賞:30万円
- 西脇順三郎賞新人賞
- 正賞:賞状 / 副賞:3万円
- 西脇順三郎賞新人賞奨励賞
- 正賞:賞状 / 副賞:1万円
贈呈式
- 日時
- 令和5年6月3日(土曜日)
- 会場
- 小千谷市民会館(新潟県小千谷市土川1-3-3)
運営
- 主催
- 西脇順三郎賞実行委員会(構成団体:小千谷市・小千谷市教育委員会・西脇順三郎を偲ぶ会)
- 共催
- 慶應義塾大学アート・センター
- 後援
- 新潟日報社、小千谷新聞社
最終候補作品
1次選考会での最終候補作品は下記のとおりです。
西脇順三郎賞(著者名五十音順)
- 青柳 菜摘『家で待つ君のための暦物語』(発行:青柳菜摘、令和3年11月25日)
- 網谷 厚子『万籟』(発行:思潮社、令和3年9月1日)
- 川口 晴美『やがて魔女の森になる』(発行:思潮社、令和3年10月20日)
- 福田 拓也『DEATHか裸』(発行:コトニ社、令和4年3月6日)
- 峯澤 典子『微熱期』(発行:思潮社、令和4年6月20日)
- 吉増 剛造『Voix』(発行:思潮社、令和3年10月25日)
西脇順三郎賞新人賞(著者名五十音順)
新人賞の一次選考は名前、年齢、性別など個人情報を伏せた状態で選考を行い、最終候補作品10点を選考しました。 文芸誌『現代詩手帖』(思潮社)5月号に受賞作の一部と選考会の講評が掲載される予定です。
- 今宿 未悠『猿』(東京都)
- 大坪 あんず『春の宛先』(鳥取県)
- 大山 元『記憶の渚』(千葉県)
- 鎌田 伸弘『I町』(埼玉県)
- 川上 雨季『感光』(愛知県)
- 川岸 直貴『荘園』(愛知県)
- 草野理恵子『馬の讃美歌』(神奈川県)
- 佐峰 存『翻訳』(東京都)
- 田村 全子『役場の窓口にて』(静岡県)
- 戸田 和樹『夕立』(京都府)