【みんなの手で、未来づくり大作戦】2025-特別展-小千谷縮の織り子
みんなのてで みらいづくりだいさくせん 2025 とくべつてん おぢやちぢみのおりこ小千谷の文化財を受け継ぎ未来につなげる人たちの、手と声を、聞き取り調査をもとに紹介します。
小千谷縮の織り子
2025-特別展④ - よいものをつくれるように、前の人が持っているものを受け継ぎたい - (昭和63年生まれ)
①あなたは文化財に関するどんな活動をしていますか
小千谷縮の織り子。絣(かすり)も勉強中で、苧うみは練習したけど本格的にやるにはこれから。
②普段はどこでその活動をしていますか
文化財の縮としては、上ノ山の市民学習センター楽集館で「百日講習」を受講中。家業で、伝統工芸品の縮を作っている。
小千谷の織物
小千谷織物同業協同組合
③いつからその活動をしていますか
6、7年前に結婚して、家業がこれだったので自然にやるようになった。 最初、文化財の小千谷縮はやっていなくて、よく知らなかった。社長がやってみようと言ってきたので、じゃ、やってみようかなと。そこから、夫婦で市民講座に参加するようになった。 伝統工芸品と文化財の小千谷縮、どちらもモノができる感動は一緒だけど、文化財の方は全部手仕事でやるのが面白い。ただ、全部手でやるので、同じことを毎日繰り返し続けることが大変。 百日講習は、9時から16時までやるのだけど、糸づくり(織る状態にする)だけで3,4か月かかる。2月くらいから織り始めて、4月か5月に織りあげる。中には終わらない人もいる。
④活動で大切にしていることは何ですか
今の段階でいえば、周りの人の技術とかを全部身につけて、技術として高めること。よいものをつくれるように、前の人が持っているものを受け継ぎたい。
⑤小千谷の好きなもの、ことは何ですか?また、なぜ好きなのか教えてください
何がというのはないけど、生まれた場所だから。自然がいっぱいあるところ。
⑥未来の小千谷の人たちに伝えたいこと
私にとっては大事だけど、若い人には小千谷にこだわらないでほしい。
(2024年9月)