【みんなの手で、未来づくり大作戦】2024-五辺大名行列
みんなのてで みらいづくりだいさくせん 2024 ごへんだいみょうぎょうれつ小千谷の文化財を受け継ぎ未来につなげる人たちの、手と声を、聞き取り調査をもとに紹介します。
五辺大名行列の継承者
2024‐五辺大名行列
【未来の小千谷の人へ】 時代の流れが早く、保存などが難しいだろうけど、伝統文化の基本のことが頭の中に残ってほしい。 大平正明(昭和21年生まれ)
①あなたは文化財に関するどんな活動をしていますか
五辺の大名行列
②その活動はいつからしていますか
昭和48年に復興したとき。昭和54年にやったときも馬連、町内会長や有力者の家を回ってふりこむ。越の大橋の時は指導員、その次は実行委員長
③その活動で大切にしていることは何ですか
今は大名行列だけど、もともとは先人から口伝されている、五辺の講中、お多屋の神輿行列という「神事」だということを忘れない。全員が知っている必要はないかもしれないが、上に立つ(指導する)人は、それをもとにしてくれと伝えている。 五辺だけでは人が足りないから高梨が入るとか、男の子だけじゃなく女の子が入るとかも含め、いろいろと変えなきゃいけないところは出てくると思う。ただ、(型を)崩すときは、元々は神輿行列という神事だったということを頭に入れたうえで崩すように言っている。
④その活動でもっと取り組みたいこと
5回もやっているから、もうたくさん。見て楽しみたい。 馬連のふりかたとか、違うと思う時もある。ほかの人も思ったりするかもしれないが、そういう人には、昔はそうじゃないと思っても、口を出すなら最初から出て(やって)くれと言う。
⑤小千谷の好きなものは何ですか
合併せず独立していて、ちょうどいい大きさ。人間関係にもちょうどいい。あまり大きいと人間関係がまとまらない。 大名行列の衣装はレンタルなのだけど、以前、上が絣なのに下が金ぴかの袴がきたことがあった。このままだとおかしいだろうという話になって、人の伝手で袴を長岡から借りることになった。こういう対応ができるのも、ちょうどいい人間関係だからじゃないかと思っている。
⑥未来の小千谷の人たちに
時代の流れが早く、保存などが難しいなか、伝統文化の基本のことが頭の中に残ってほしい。
(2024年9月)