小千谷で竪穴住居をつくるには。【2024-常設展示 縄文時代】
おぢやでたてあなじゅうきょをつくるには 2024 じょうせつてんじ じょうもんじだい小千谷市指定文化財史跡「大平遺跡」では、昭和32年に発掘調査が行われ、翌年新潟県で初となる竪穴住居の復元が行われました。これは、東京大学工学部教授から指導をうけ、現地で発掘したままの柱穴から柱の使い方を考察した本格的なものでした。
ポイント!
竪穴住居はとても簡素に見えるかもしれませんが、実は環境的な理由からも合理的な建築物です。例えば「寒いんじゃない?」と聞かれますが、地面を掘れば掘るほど消雪パイプの水で雪が消せるように、地中は暖かいのです。ほかにも「暖炉なんてあってお家燃えないの?」と聞かれますが、実は竪穴住居の中の炉は煮炊き用ではなく、種火を残すためのものと言われています。火は一度消えてしまうと着けるのが大変で、できるだけ絶やさないために、家の中で大事に「保管」しておくための暖炉なのです。