2. 縄文土器と土偶【2024-常設展示】
2 じょうもんどきとどぐう 2024 じょうせつてんじ時代と共に変化する模様
縄文時代は約1万年続いたため、縄文土器の模様もその時代により移り変わっていきます。 今と同じで流行があったんですね。そう思うとずっと昔の人だけれど、共通点があると少し身近に感じますね。
【縄文時代草創期】 草創期は、旧石器時代から縄文時代への移行期であり、土器が作られ始めた時期でもあります。模様は主に「押圧(おうあつ)」といって、縄を土器面に押し当てる手法で付けらています。 【縄文時代中期】 中期になると、火炎土器に代表されるように、模様や装飾が豪華で大型の土器が使用されるようになります。
縄文土器
土器の出現により、食生活は格段に変化しました。水にさらしたり、煮炊したりすることによりそれまで食べられなかった食料(アクが強いものや消化できないもの)も調理して食べることができ、貯蔵することも可能になりました。まさに革命でした。
縄文土器 深鉢
前野遺跡(山谷)
縄文土器 深鉢
縄文後期 / 大明神遺跡(上片貝) 刺突(しとつ)いって突っついて付けた模様が全体を覆っています。
縄文土器 深鉢
縄文後期 / 上ノ山東遺跡
縄文土器 深鉢
大平遺跡(芋坂)
縄文土器 鉢
縄文中期 / 大平遺跡(芋坂)
縄文土器 鉢
縄文晩期 / 上ノ山東遺跡
縄文土器 浅鉢
縄文晩期 / 大明神遺跡(上片貝)
縄文土器 壺
縄文中期 / 元中子遺跡
縄文土器 浅鉢
縄文中期 / 鶴ヶ丘遺跡(千谷)
土偶
縄文時代早期に出現したひとがたの土製品。身体の一部が欠損して出土することが多く、まじないや祭祀に使われていたと思われます。