【みんなの手で、未来づくり大作戦】2024-常設展示-巫女爺の継承者
みんなのてで みらいづくりだいさくせん 2024 じょうせつてんじ みこじいのけいしょうしゃ小千谷の文化財を受け継ぎ未来につなげる人たちの、手と声を、聞き取り調査をもとに紹介します。
巫女爺の継承者
2024‐常設展示③ 趣味:ミコジサ 横田明日夢(平成17年生まれ) 《画像は近日公開予定です お楽しみに!》
①あなたは文化財に関するどんな活動をしていますか
ミコジサ
小千谷市ホームページ
②その活動は主にどこでしていますか
横町会館
③その活動はいつからしていますか
芸人をやるようになったのは中一で、その一年前に見習いになった。ただ、ジサの真似をして踊るようになったのは3歳くらいなので、芸歴でいうと17年(笑)子どもの頃、家でゲームをやらしてもらえなかったことも影響しているかもしれない。小さい頃の写真は、ミコジサのふりをしている。 もともと、家がミコジサをやっていた家系で、大おじいちゃんが笛や太鼓、ジサもやっていた。じいちゃんは、芸人はやらずに屋台をひくとかの手伝いをしていた。 以前のミコジサは、女子供は屋台にのれず、練習も見に行けなかった。子どもの頃、ジサのふりは祭りのときに行って覚えたから、左右反対の「鏡」だった。小学5年くらいの時に市民会館でやった時のDVDが出たので、それを見たりしながら「鏡」で踊っていたのを戻す作業をした。 直接使いの人形は、あまりこの辺にない。文楽や淡路とは違うし、南や北も違ったものになる。 曲も「いたこ」、「おいとこ」、「伊勢おんど」など、いろんなところからきている。「広大寺」は一回会津に行って戻ってきていて、違うものになったりしているし、「都序」は、いくら調べても出所がわからないとか、いろいろごちゃまぜで、こういうのも他になくて面白い。 趣味はミコジサです。
④その活動で大切にしていることは何ですか
心の中でいえば「変えない」こと。なくしちゃいけない曲や節回しは変えずに、例えば、その中で歌ったり踊ったりと、クセがつくのはいいと思う。 もう一つは、子どもたちに教えていくこと。三味線方は「師匠より先にひいてはいけない」というような決まりがある。それも大事だけど、そればかりいうと若い人たちがこない。まずはやってもらって、わかるようになってから、こういうこと(決まり)があるということを知ってもらえばいい。子どもたちは、大きくなると進学や就職で外に出るから、まずはミコジサが「あった」(過去形)じゃなくて「ある」ことをわかってもらうことが大事。
⑤その活動でもっと取り組みたいこと
子どもに知ってもらうこと。保存会に入ってもらえれば一番だけど、まずはミコジサをやっているときに見に来て、興味を持ってもらいたい ミコジサをやっている人は、仕事を持っている人が多いので、あちこち行ってたくさんやることは難しい。時々呼ばれてやったり、年に1,2回中学校とかに行きたい。
⑥小千谷の好きなものは何ですか
小千谷の夏
⑦未来の小千谷の人たちに伝えたいこと
ここまで芸事が多くて文化が豊かなところもない。生まれながらに懐かしさがあったり、人の心を豊かにするようなまちです。 (2024年8月)