ホントカ。

大明神遺跡発掘調査記録 chapter6≪表土掘削その4/2025年6月16日≫

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おぢやの千の宝
2025年6月19日公開(2025年6月20日更新)

表土掘削の途中に一番楽しくてワクワクすることが、やはり遺跡がたくさん出ることです。しかし遺跡も広く掘ることで、多く出るところと少ないところがあります。出すぎても大変で、出なさ過ぎても寂しいという遺跡発掘調査員の「あまのじゃく」が感じられます。

【遺跡がたくさん出るところ】

大明神遺跡発掘調査記録 chapter6≪表土掘削その4/2025年6月16日≫

おぢやの千の宝
1枚の写真の1枚目

遺跡が多く出ると、黄色い地面が見えません。これは当時たくさんの穴があいていたり、時代をこえて繰り返し同じ場所に穴をあけていたりと、たくさんの人々が暮らしていたことが考えられます。このため、遺物の入るカゴも一杯一杯に土器・石器が出土していることがよくわかります。こういった場所を調査することは、楽しい・うれしい・誰かが喜んでくれるに違いないと思う一方で、さぞ時間もかかるし、頭も使うのだろう、と複雑な気持ちになります。

【遺跡が少ししか出ないところ】

大明神遺跡発掘調査記録 chapter6≪表土掘削その4/2025年6月16日≫

おぢやの千の宝
1枚の写真の1枚目

遺跡が少ないところは、黄色い地面が多く見えます。遺跡が少ししか出ないところは、いくつか理由があります。後世の開発で壊れている、地殻変動で下の層(石を含む層)が盛り上がり、遺跡の層を壊している、そして「そもそも遺跡が少ない」等があります。遺跡、縄文時代のムラは、ただ住むだけのところでなく、石器を作る・土器を作る・食べ物を加工調理する・お祭りをする・子供が遊ぶ・お墓を作る、等等様々な用途があります。さて大明神遺跡はどんなムラの配置をしているのか、どんな集落の性格をしているのでしょうか、調査の進展が今から楽しみです。 文:小千谷市学芸員 白井雅明

ホントカ。小千谷市ひと・まち・文化共創拠点
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開館時間:
屋内広場
食アンカー
発アンカー
響アンカー
※演アンカー西側トイレは24時間利用可能
休館日:毎月第2, 4火曜日及び年末年始
第2・第4火曜日
祝日に当たるときは、その翌日以後の最初の休日でない日
年末年始
12月29日から翌年の1月3日まで
食アンカー
毎週月・火曜日、年末年始

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